世界の果ての通学路

 10, 2016 23:48
世間は、受験シーズン真っ最中のようです。



ちらっと仕事している大学もまさに試験期間中。


受験期間は受験生と職員等限られた人しか

構内に入れないということで、

いつも人が絶えることのないキャンパスもこんな様子↓

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不気味なほどの静けさです。



先日、NHKで放送されていた「世界の果ての通学路

という映画をたまたま見ました。


良い映画だったな。


ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドに暮らす

4人の子供達のそれぞれの通学風景を追ったドキュメンタリー。


過酷な環境にありながら、みんな前向きで、学校に

通えること、学べることへの喜びや使命感、感謝の

気持ちが伝わって胸を打たれました。


将来の夢を語るときの希望に満ちたキラキラした

笑顔が本当に印象的だった。



片道1時間以上、一番遠い子は片道4時間かけて

舗装されていない道や道なき場所、危険な場所を歩いて

通学するという日本ではおそらく考えられない状況。


学校に通えるだけ彼らはいいほうで、教育を受ける機会

すらない子供達も世界にまだまだたくさんいるはず。



私自身がそうでしたが、あたりまえのように

学校がある状況にいると、学べることのありがたさや

大切さをあまり実感することなく学生時代を

“こなして”しまいがち。


明確な目的意識をもたず、その時々の状況に

流されて進学してきた自分を振り返り

映画の4人にちょっと申し訳ない気持ちになりました。



学べる機会があるって素晴らしいこと



興味あることを“知りたい”という好奇心が

学ぶことにつながり、恵まれた環境にいる自分に

やっと気づくようになった次第です




好奇心の種を早く見つけられた人は、ある意味

幸運かもしれないですね。

きっと学ぶことのおもしろさを早く実感できるから。


そして、ひとつ学び始めるとそこに付随するものごとを

学ぶ必要がでてきたり、知りたくなったり、と

さらに可能性が広がっていくこともありますから。



映画の中の4人には、困難もあるかもしれないけれど

ぜひ夢を叶えてほしい!

それが同じような境遇に暮らす子供達に希望を

もたらすことにもなるから。


心からエールを送ります!



この映画では、彼らが生きている環境に漂う空気感が

リアルに伝わってきました。

アロマで表現するのはなかなか難しそうですが、

生活や習慣からくる土地特有の匂いのようなもの。

4人それぞれの生活環境の対比もはっきりしていて

より明確に伝わってきたのかもしれません。



私も自分の知識や技術をブラッシュアップして

さらに良い香り&香り空間をお届けしたい!


彼らにパワーをもらった気がします。





☆auroraオリジナルルームフレグランス☆

ナチュラルで穏やかな香りが、空間に彩りを添えてくれます。

電気や火を使わない、安全でお手入れ簡単な

アロマルームフレグランス☆

香りは、リラックス系の”レッド”爽やかな”グリーン”

クリアな空気の”ブルー”の3種類。

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天然の素材でご使用目的やイメージに合わせて、

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朝の澄んだ空気がより静けさを際立たせます。

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ただ寄り添う

 23, 2015 22:50
強く意識しているわけではないけれど、

なんとなく前回記事からのブラジルつながり。


セバスチャン・サルガド-地球からのラブレター-という

ドキュメンタリー映画を観ました。


セバスチャン・サルガドは、ブラジル出身で

数々の受賞歴をもつ世界的に著名な報道写真家。


彼の人生の軌跡を作品とともに本人のコメントも交えて

時系列で紹介していくというのが主な内容です。


写真のことはよくわからないのですが、

世界や人間の負の側面と正面から向き合い

収められた一枚一枚の瞬間に“凄み”を感じ

強いインパクトが残ります。


ルワンダ内戦のむごい惨状に心を病んでしまい

故郷に戻ったサルガド氏は

また新たなプロジェクトに取り組み

彼のみならず大地も再生していく過程が印象的。

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ふと、深い痛みを抱えた人に

香りができることはあるだろうか、と思いました。


香りのデザインや演出、フレグランスを身に纏うのは

とても能動的な行為。

サービスやおもてなし、身だしなみ等であるけれど

自己主張、アピールという部分もあります。


一方、もっと日常的で、プライベートなもの。

例えば、石鹸や洗剤の香り、

使っている寝具に残る匂い、

家に漂う空気感etc…


さりげなく、あたりまえのように存在する香り。

そんな香りたちは、なんのジャッジもせず

ただ人に寄り添って支えているところがあるのではないかと。


香りは、目に見えないし、音もありません。

でも確実にそこにある。

そして、香りに対する自分の感覚はごまかせない。

つまり、好きは好き。苦手は苦手。


自分に嘘をつくことができないからこそ、

気持ちにぴたりと寄り添ってくれる香りに出会える。

それは、自分の感覚を肯定することにもなります。


心に深い傷を負った人は、もしかすると

香りに対する感覚も鈍ってしまうかもしれない。

それでも、香りはそこかしこに存在し続ける。

再び力を取り戻すのを信じるように寄り添いながら。


香りで全ての問題を解決することはできないけれど、

安らぎにつながることで一助となるのは可能ではないか。


香りの空間演出も香水も

ただ対外的な目的だけでなく

場を利用する人、身に纏う人の

心に寄り添っている部分があると思います。


そんな香りたちに時々意識を向けてみてください。

自分の感覚に気づくことでもあるから。



さてさて、今週も頑張っていきましょう!


「あん」とトンカビーンズ

 14, 2015 23:15
auroraオリジナルルームフレグランスについて

とても素敵な感想をいただきました。

Fresh Greenをお使いのお客様で、

玄関に置いていらっしゃるそうです。



「香りはこの季節にピッタリです!ほんとに気に入りました。

さわやかだけど、甘さも感じて、ドアを開けるたびに

すーっと気分が一新されます。」




香りのリフレッシュ効果は即効性があります。

玄関先は特にその効果を実感いただきやすいかもしれません。

ぜひお試しくださいませ☆

これからの季節は、爽快なクリアブルーもオススメです。

商品の詳細・ご購入・お問合せは、auroraホームページからどうぞ




現在公開中の映画「あん」を観ました。

ハンセン病を患っていた年配女性と彼女を雇うどら焼き屋の青年の交流が

ストーリーのメイン。


とてもいい映画でした!!


それぞれが大きな痛みを抱えながら、

心を通わせていく姿に気持ちが暖かくなる一方で

周囲の不理解や偏見で孤立していく過程が心苦しく。


この世に生を受けて、享受できるはずだった様々なことを

あきらめなければならなかった主人公の女性の

やさしさや穏やかさの裏にある深い孤独と哀しみ、

社会の一員でありたいという強い思いに

心を打たれます。


思い出しても涙が…


どら焼き屋を辞めた後の女性の衰弱は著しく、

痛ましいものでした。

いきがいをなくしたショックが大きすぎたとの思いと、

人生の最後にどうしても果たしたかった夢を叶え

旅立ったかもしれない、との思いも。


主人公の樹木希林さん、どら焼き屋の永瀬正敏さんをはじめ

キャストも素晴らしかったです。


もう一度観たい。


映画の中で桜が象徴的に描かれているのですが、

2週間ほど前、トンカビーンズの香りを嗅ぐ機会がありました。

以前のブログで桜の香りについて少し書きました。記事はこちら

トンカビーンズは、桜の香り成分“クマリン”を含有しています。

甘く、少しパウダリーな桜餅様のその香りが

主人公のつくる「あん」の風味に近いように思えて。

小豆を慈しむようにつくった「あん」は

きっと極上のおいしさだったのだろうな。


希望を感じられるエンディングも印象的。


人間の尊厳について考えさせられる、心に残る映画でした。

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バードマンと薔薇の花

 26, 2015 21:20
映画「バードマン」を観ました。



かつてヒーロー映画で一世を風靡しながら、

今は落ち目の俳優が再起をかけて舞台に挑むお話し。


期待が大きすぎたのか、

個人的にはそれほど強く心に響かず…


とてもシニカルで哲学的であり、理屈っぽくもあり。


何かがストレートに伝わるのではなく、

ひねりが加えられて「むむむ??」と思ってるうちに話が進み

少しモヤモヤするような。(笑)


いろんな示唆には富んでいます。


この監督の作品は、テーマが重く暗いものが多い中で

今作は見やすい感はあります。

でも、「バベル」のほうが好きかも。


主演のマイケル・キートンは

まるで彼自身を皮肉ったような役を演じています。

あの役を引き受けた彼の懐の深さを感じました。

アカデミー主演男優賞は彼にあげてもよかったのに。



映画の中で、主人公はバラの花が嫌いで

楽屋への差し入れNGという場面があります。

なぜかそこが印象に残りました。


自信たっぷりに咲き誇るゴージャスなバラの花は、

成功の象徴のようでもあり

落ちぶれた主人公のプライドを逆なでするのかもしれません。


でも、黒に近い赤のバラなんかは視覚的に

この作品、映像に似合いそう。

黒いバラでもいいけど。


作品のトーンはくすみのあるダークな感じで、

音楽もほとんどなく、

感情をドラムの音で表現してみたり、

全体的に無機質な雰囲気があるし。



ただ、香りはというと。

バラの香りではないかな、この映画。


花だったらカーネーションのような

ピリッとインパクトのあるスパイシーな香りがはまりそう。



この映画、全編ワンカットに見える撮影演出が話題でもあります。

本当によくできてますよー。

そこは一見の価値ありです。


何かにチャレンジしたい人の背中を押してくれる映画かも。




☆プチ告知です☆

上野桜木の古民家“市田邸”にて

5月22日(金)~24日(日)開催される「みっかカフェ」

香りの演出でお手伝いさせていただきます!


今回は、ルームフレグランスの販売も予定しています。

詳細はまた別途ご案内いたします☆

(2013年開催時の模様はこちらをご覧くださいませ)

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メアリーとモハメッド

 20, 2014 23:18
週末、「メアリーとモハメッド」という映画を観てきました。


この映画の字幕翻訳に携わった友人から紹介された作品。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)主催の「難民映画祭」で上映された作品です。

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オーストラリア・タスマニアの長閑な街に開設された難民収容施設。
施設をめぐる様々な人達の姿を通して、難民問題を浮き彫りにするドキュメンタリー映画でした。


地元の編み物サークルに所属するおばあちゃん“メアリー”と
施設に収容されたアフガニスタン難民“モハメッド”の交流を軸に話が進みます。


施設開設をめぐり、難民への先入観や偏見、恐怖から激しく反対する近隣住民。
噂や一方的な情報から難民に不満をもち非難する人々。

メアリーも最初は、受け入れに反対していたひとりでしたが、
編み物サークルを介して難民達と交流するなかで
彼らの過酷な人生を理解し、寄り添うようになります。


そのなかのひとりがモハメッド。
彼は、タリバンからの迫害を逃れてオーストラリアにきました。

収容所に拘束された人達は、すぐに自由の身となり解放されるわけではなく
申請が通ってビザが下りるのをひたすら待ちます。

それでも、晴れてビザを取得し、外へ出て生活できる人は多くない。

オーストラリアは、収容所への拘束期限を定めていないため、
拘束期間が年単位に及ぶ人もいて、うつ病などの精神疾患を患ったり
自殺や自傷行為もあるとか。

モハメッドは、無事にオーストラリアで永住権を得て新しい人生を歩き始めています。


自由を手にしたモハメッドの、明るく希望と喜びに満ちた表情がとても印象的でした。
また、解放後も続くメアリーとモハメッドの心温まる交流は、深刻なテーマのなか
でささやかな救い。


映画終了後、ゲストとしてアフガニスタン出身のアリ・ジャン氏が登場しました。
彼は難民認定を受け、現在日本で暮らしています。
彼の人生も映画同様、非常に苦難に満ちたものでした。

モハメッドもアリ・ジャン氏も想像を絶するような厳しい人生を歩んできたはず
なのにとても穏やかで、明るく朗らか。
その強さに感動し、彼らの幸福を祈らずにはいられませんでした。

そして、いろんな事情で国を追われたすべての人が、いつか心穏やかな日常を
取り戻すことができますように。



この映画を通じて、難民問題が単純に善悪や正誤で図れない、判断できない、
複雑で難しい問題であることを知りました。

自分にとって、身近な問題ではないかもしれないけれど知ることができてよかった。


翻訳した友人の活躍も見れたし。


会場となったイタリア文化会館にも久しぶりに行けたし。

昔、イタリア語を少し学んでいました。
当時は、蔦のからまるアンティークな建物でしたが、今や洗練されたビルに様変わり。
こんな素敵な空間だったら、もう少しイタリア語続けていたかも…??なんて。


実りの多い1日でした!


この映画祭、他にも見ごたえある映画が上映されていそうです。
東京での開催は終了してしまいましたが、来年(?)もしご興味あればぜひ。

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☆11月22日(土)にアトリエルシャさんでワークショップを開催します!

クリスマスをテーマにお好みの香りでオリジナルルームフレグランスをつくります。
詳しくは、auroraサイト、もしくは、Atelier Le Chatさんのブログをご覧くださいませ。

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